磐梯山西側 猫魔ヶ岳(1403.6m)、厩岳山(1261m)、古城ヶ峰(1287.8m)、二子山(1210m) 2013年4月20日  カウント:数字画像読み出し不能

所要時間 7:00 駐車場−−7:56 猫石−−8:15 猫魔ヶ岳 8:17−−8:48 厩岳山−−9:39 古城ヶ峰 9:46−−10:02 二子山−−10:22 駐車場

場所福島県耶麻郡磐梯町/北塩原村/喜多方市
年月日2013年4月20日 残雪期日帰り
天候
山行種類残雪期登山
交通手段マイカー
駐車場除雪終点に駐車場あり
登山道の有無古城ヶ峰以外は夏道あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望猫魔ヶ岳:大展望
厩岳山:良好
古城ヶ峰:周囲は樹林
二子山:南側は開ける
GPSトラックログ
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コメント金沢峠に至る車道は除雪され、天狗岩付近から下る車道入口まで除雪されて楽ができた。南斜面は籔が出てしまっているが稜線上や北斜面はまだ雪が残り残雪を楽しめた。古城ヶ峰以外は夏道があり、古城ヶ峰も夏道からさほど距離は無いので無雪期でも登れそうな気がする




除雪終点。ここまで入れるとは思わなかった 水の部分は前部テカテカの氷
一の沢沿いの林道入口 中道地線と呼ぶようだ
稜線の遊歩道入口。二子山に通じていると思う 雪に埋もれた林道で稜線をトラバース
駐車場から見た猫魔ヶ岳 駐車場から見た雄国沼
林道終点(と思われる) 斜面を適当に登る
中央のピークが猫石 走り去った兎の足跡
稜線に乗る 猫石への登り
猪苗代湖 猫石
猫石直下にて
猫石から見た雄国沼周囲(クリックで拡大)
猫魔ヶ岳へ向かう 鞍部へ下る
鞍部から登り返す 桧原湖方面
猫魔ヶ岳山頂直下 1等三角点
1等三角点 1等三角点の東側が最高点
猫魔ヶ岳最高点からのパノラマ展望(クリックで拡大)
猫石ピークは南を巻く 稜線に戻る
数少ない目印 厩岳山への登り
山頂ピーク 厩岳山山頂。夏道あり
厩岳山から見た古城ヶ峰
厩岳山から見た磐梯山 厩岳山から見た南側のスキー場
古城ヶ峰に向かう 緩やかで広い尾根を登る
開けた場所から振り返る
かなり強固な笹藪
残雪が消えたら強烈な笹藪だろう 今は締って快適な雪面で楽々
また振り返る
横に長い古城ヶ峰山頂部 古城ヶ峰山頂。籔の中に三角点がある
古城ヶ峰三角点 西に向かう
1270m峰
さらに西に向かう 二子山平坦区間に入る
二子山平坦区間。この辺が一番高そう 二子山平坦区間
二子山平坦区間の終点 トラバースして駐車場に向かう
尾根に乗る
林道に下る 駐車場到着。凍結は溶けていた

駐車場から見た会津盆地



 今週末も天気が悪い。土曜日夜から日曜日は全国的に冷たい雨。標高の高いところは雪だろう。事前に冬型の気圧配置になったのでそれによる降雪も確実で、高い場所はラッセルの可能性が高いし、テントを背負って山に入るには天気が悪すぎる。行きたい場所は数か所あるのだが諦め、再び北会津を目指すことにした。その手始めとして猫魔ヶ岳などの雄国沼南側の山を目指すことにした。ここは猫魔ヶ岳〜二子山の4山が並んでおり、標高から考えると西や南斜面の残雪は厳しいかもしれないが北側からのアプローチなら雪が期待できる。雄国沼へは西側から車道が通っているが上部に人家は無いので除雪されていないと思われる。ただし、一ノ沢沿いの林道なら西側の谷だし尾根の南側に林道が付いているので、結構な距離は無雪で楽に歩けるだろう。

 磐越道に入って磐梯山SAで仮眠、先週同様磐梯河東ICで降りて雄国沼を目指す。先週走った時に雄国沼の案内標識が立っていたのを見たのでそれ従えばいいだろう。県道337号線を北上、雄国沼の標識に従って集落の狭い道をクネクネと曲がって最後は沢に沿って上がっていく。予定では2本ある林道のうち南側を上がる予定だったのだが、現場に行くと地図の表記と違って林道は尾根南側ではない。どうも北側の林道を上がっているようだが、雪が残っている日影部分は明らかに除雪されている。この分なら稜線まで除雪が続くだろうと予想し、そのまま奥へと進むと予想通り延々と除雪が続いて稜線に上がり金沢峠を通過、道は南下し始めここもしっかりと除雪済み。しかし日中に溶けた雪が路面上で氷となってアイスバーンを形成しているので運転には注意が必要だ。まだ冬タイヤのままでよかった。結局、当初予定していた一ノ沢沿いの林道入口まで除雪がされていて駐車場に到着。予定より歩く時間が短縮できた。外気温は-3℃、まだまだ寒い。心配していた残雪は北斜面は申し分ない量で、藪は回避できそうだ。

 往路は稜線に上がらずにトラバースする林道を進んでまず猫魔ヶ岳に登り、その後は稜線を西に縦走する予定だ。林道は入口から完全に雪に埋もれているが、そこだけ水平なので存在が分かる。僅かにゲートの頭だけ雪面から出ていた。心配していた新雪は数mmで全く問題なし、ワカンも置いていくことにした。アイゼンは6本爪の軽アイゼンでピッケルは無し。

 しばらくは林道上の雪面歩き。カチカチに固まった雪でアスファルト道路を歩くようなもので楽だ。終点までほとんど水平移動で、林道終点らしき場所からブナの緩やかな斜面が立ち上がる。どこを上がっても上を目指せば稜線に出るのでルート取りは適当。地形図によると夏道があるはずだが、今は積雪で形跡も読み取れない。

 広い斜面を登りきるとこれまた広い稜線に出て、左にルート変更してまずは猫石のある1335m峰へ登る。南斜面だが全く地面は見えないほど雪が残っている。登りきったピークてっぺんには猫石は無く、灌木のピークを抜けた向こう側に岩が立っていた。思ったよりは小ぶりであるが、雪がまとわりついて登るのは危険そうなので止めておく。てっぺんまでは3mくらいだろうか。周囲には夏道が出ていた。

 ピークに戻って緩やかに鞍部に下り、猫魔ヶ岳へと登り返す。適度な傾斜で表面はクラストして快適に高度を上げる。一面のブナ林でここにも目印等は無いので夏道がどこを通っているのか不明だ。山頂よりもやや北側で南北方向の稜線に出ると、眼下には裏磐梯猫魔スキー場が見下ろせる。人影は無く広い駐車場に車が見られないのでもう営業期間は終了したのかもしれない。猫魔ヶ岳にしか登らないならこのスキー場のリフト最上部から往復するのが最短コースであろう。

 僅かに登って猫魔ヶ岳山頂到着。少し広くなった平坦地に1等三角点が鎮座していた。まだ時刻が早いので足跡は無い。三角点がある場所より東に張り出した岬のような場所が猫魔ヶ岳の最高地点で、ここからは360度の大展望が楽しめる。しかし今日は雲が低く磐梯山は雲の中で見えず、これから向かう古城ヶ峰もガスがかかっていてイヤな雰囲気だ。下界の猪苗代湖周辺は全く白いものは無く春の風景が広がっていた。南側の山麓も同様に雪は無く、今回のように北側からのアプローチは正解だったようだ。

 次は厩岳山。猫石のあるピークは南側を巻いてしまい稜線に復帰、広い尾根を緩やかに南下する。ここで今回初めての目印を発見。ただし、地形図によるとここにも夏道があるはずなので残雪期の物かは不明だ。厩岳山はいくつかの小ピークで構成されるが、山頂は南端ピークである。最後の登りだけ少し急だが登山靴のエッジを効かせてノーアイゼンのまま登りきった。

 厩岳山山頂には山頂標識が立っており、山頂付近のみ地面が出ていた。やはり夏道は地形図通り南北方向に延びているようで、わざわざ今の時期に来たのがもったいないといえばもったいない。秋の涼しい時期に紅葉を愛でに来るのがいいかもしれない。

 Uターンして次の古城ヶ峰に向かう。歩いてきた稜線を北上して東西方向のこれまた広い尾根に乗って西に向かう。ここも同じようなブナの林が続く。鞍部に下っていくと一部笹が出ているところがあったが、茎が太く笹というより竹に近い感じだ。これで密集していたら志賀高原状態だろう。でも今の時期は笹が出ているのはほんの僅かな場所だけで、大半が締まった残雪で楽チンだ。地図をよく見ていなかったので1250m峰も登ってしまい、ちょっとだけ労力を損した。

 鞍部から登り返して傾斜が緩んで古城ヶ峰山頂部が近付いたことが分かる。地形図を見ると最高点の山頂には三角点があるはずだが、この積雪では確認不能だろう。緩く登っていき最高点と思しき場所に出ると局地的に灌木と笹藪が出ている場所があり、その中に三角点が鎮座していた。おお、ラッキー。藪が出ているのは三角点周囲の狭い範囲だけであり、山頂に夏道が通っているのかは不明だ。下山後、ネットで検索したら古城ヶ峰だけは夏道がないようだった。ここだけはこの時期に来た意味があってよかった。せっかくなので近くの立ち木に目印を残した。

 最後は二子山。古城ヶ峰より西に進んだところにある東西に細長い水平な山頂を持つ山だ。その先には扇ヶ峰があるが、標高は800m強しかなく雪が落ちて藪漕ぎになってしまうので別の機会に登ることにして今回はパスだ。1270m峰と1260m峰を越えて尾根を下って尾根が狭まると残雪量が少なくなり地面が見えるようになる。予想外に雪の下には明瞭な夏道が登場、地形図では道が無いことになっているが、実際は遊歩道が存在していた。たぶん車を置いた場所の遊歩道入口とつながっているのだろう。この道がどこまで続いているのかは不明だが、まさか扇ヶ峰まではつながっていないだろうな。

 傾斜が無くなって二子山山頂の一角に出る。案の定、同じような高さが続いて明確なピークは無く、どこが山頂なのか指し示すのは難しい。とりあえず標高が落ち始める肩まで進んでから戻ったので、どこかで真の山頂は踏んだはずだ。途中、古びたベンチがあったのでそこそこメジャーな道のようだ。

 帰路は1260m峰には登り返さず北斜面を巻いた。それなりに傾斜があり雪が締まって登山靴のエッジを引っ掛けるのもきついところがあったが、アイゼンを出さずにどうにか乗り切った。足の力の入れ方が通常の歩行と大いに異なったので変なところの筋肉が疲れた。  北向きの尾根に乗って東に下って林道に乗り、駐車場に戻った。朝方凍結していた路面上の流水は完全に溶けていた。

 

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